エッセイ: リーンブロンズ認定試験

昨日無事に SME (Society of Manufacturing Engineers) が認定するリーンブロンズ試験に合格しました。日本にも色々資格や試験がありますが、アメリカも同様のようです。僕も例に漏れず、資格があれば転職や転部などに有利かと思い、このリーンブロンズ試験を受けました。

この SME という組織は品質管理に関する色々な活動を展開しており、資格認定もその一つのようです。資格認定をビジネスにしているという点においては賛否両論あり、日本の資格認定業界とそれほど変わらないのかもしれません。

リーンに関して SME は下から、ブロンズ、シルバー、そしてゴールドの三段階の認定を設けています。僕が受験したのは、一番下のリーンブロンズです。お金(400ドル程)を払えば誰でも試験だけは受けられますが(この辺がビジネスたる所以)、認定を受けるには、80時間以上のトレーニング実績(自習も含む)や、5つ以上のリーンに関するプロジェクト実績がなくてはなりません。

試験のために4冊の参考書が推奨されていたので、それも購入しました。全部で150ドル程だったでしょうか。試験の費用も参考書の費用も全て会社が払ってくれたので、その辺はとても助かりました。

リーン認定

試験を受けるにあたって一番の問題だったのは、モチベーションがなかなか上がらなかったことです。試験費用を払ってから試験を受けるまで、1年間の有効期間があるのですが、実際に試験勉強を始めたのは有効期間が切れる3ヶ月前でした。会社が費用を払ってくれた以上、棄権することもできなく、モチベーションを無理やり上げて試験勉強に挑みました。

試験勉強と言っても、4冊の参考書を読み、肝心なところを抜き出したノートを作っただけです。試験は参考書とノートの持ち込みが可能だったこと、しかも4択試験だったので、やや安心感はありました。しかし3時間で165問(一問あたり1分程度)を解かなくてはならず、時間との勝負と思っていました。恐らく試験時間中に参考書やノートを悠長に開いている時間はないと思い、ある程度ノートの暗記にも努めました。

100点満点中75点が合格です。僕はめでたく87.3点で合格しました。やれやれという感じです。試験に合格したことよりも、今日から無理やりモチベーションを上げて勉強しなくても済むことが、何よりも嬉しいです。

なぜモチベーションが上がらなかったかというと、やはり心の中で、リーンやシックスシグマは、経験と勉強とチームワークの積み重ねが一番大切だと思っているからだと思います。本を読んで知識を深めることはとても大切ですが、実務は知識だけではなかなか立ち行かないものです。特にリーンシックスシグマはチームワークが求められるので、知識を振りかざしても、皆がついてきてくれません。実務と経験が大切と思っているからこそ、なかなか試験勉強のためのモチベーションが上がりませんでした。

リーンシックスシグマに関しては、グリーンベルト、ブラックベルト、そしてマスターブラックベルトの三段階、リーンに関してはブロンズ、シルバー、そしてゴールドの三段階の資格認定がありますが、どうしてなのでしょうか。

兎に角、昨日やっと試験が終わったので、しばらくはのんびりするつもりです。