モンテカルロシミュレーション:こはぜ屋の場合

今回は前回に引き続き、ドラマ「陸王」を例にとって話しを進めたいと思います。

前回は、MinitabのDOE(実験計画法)機能を使って、陸王のソールの硬さ(硬度)を決める数式を導きました。そして今回はDOE(実験計画法)で導いた数式を用いて、入力データである繭の大きさ、茹で温度、茹で時間のバラツキが、出力データであるシルクレイの硬度のバラツキにどのように影響するのかをモンテカルロ・シミュレーションで調べてみたいと思います。

“モンテカルロシミュレーション:こはぜ屋の場合” の続きを読む

書評: 統計学が最強の学問である

「将来はどんな職業に就きたいのか」と高校生になる息子に聞いたところ、「エンジニアかな」と答えました。「それは良い選択だと思う。でも一体何のエンジニア?バイオから機械、それから原子力からコンピュータまで、ありとあらゆる分野でエンジニアリングの仕事が存在するけど、何のエンジニアになりたいのか」と改めて聞いたところ、「コンピュータ・プログラマーかな」と答えたので、「給料はどんどん安くなるし、グローバルな競争はどんどん激しくなるし、技術の移り変わりも速すぎる。コンピュータ・プログラマー、それだけはやめておけ」と言いました。その代わりに「数学が得意なのだから、統計を使う仕事に就け」と薦めました。統計を使う仕事を息子に薦めたのは、この本が無関係ではありません。

“書評: 統計学が最強の学問である” の続きを読む

書評: R In Action

R言語の勉強を始めました。R言語が仕事上これといって必要だったというわけではないのですが、ふと今話題の統計処理用のプログラム言語に興味が出てきて、一冊本を買って読み始めました。実はまだ読み終えていないのですが、読み終える頃には「R言語はリーンシックスシグマで使えるのか」という自らの問いに、ある程度自分なりの答えが見出せているのではないかと思います。

“書評: R In Action” の続きを読む

書評: Numbers Rule Your World

会社の同僚から薦められた統計に関する本です。統計の本といっても、統計に必要な数式やグラフは一切でてきません。話を補足する程度の数字と簡単なグラフが少し出てくる程度です。この本は、数字にまつわる幾つかの興味深い話をまとめたもので、殆どが文章です。数式を考えずに統計の話を読んで楽しむには、面白い本かもしれません。

“書評: Numbers Rule Your World” の続きを読む