事例: シミュレーションを使ったプロセス改善

前回の投稿ではシミュレーションを使った実験計画法(Design of Experiments: DOE)が今や主流になっていることを述べました。今回は、まだ主流とは言えませんが、DMAICのプロセス改善プロジェクトでもシミュレーションを使っている、ということについて少し説明したいと思います。

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事例: プロセス構造DSMを使った業務プロセスの改善

前回の記事「解説: プロセス構造DSM」では 設計構造マトリックス(DSM: Design Structure Matrix) の中でも、特にプロセス構造DSMについて解説しました。 今回は実際にプロセス構造DSMを使った業務プロセスの改善事例を紹介します。

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エッセイ: 洞窟ツアーと p値

先日、休暇を使ってケンタッキー州にあるマンモス・ケーブ国立公園に行ってきました。ここには世界で一番長い洞窟群があり、その洞窟ツアーが今回の目的でした。この国立公園には実に様々な種類の洞窟ツアーがあり、ツアーごとにテーマが異なっていたり、難易度が異なっていたり、歩く長さが異なったりしていました。夏休み期間中のためかどのツアーも満員で予約が必要でした。そのため僕は予め「歴史ツアー」という、約二時間、およそ3キロ程度の距離を歩く洞窟ツアーを予約しておきました。

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事例: パラメータ・ダイアグラムよる原因分析

昨日、テクニカルサポートチームの不具合対策会議を手伝いました。会議では、客先での原因不明の製品不具合に対して、どのように調査し、どのように不具合の原因を掴むか、その方法について話し合いました。会議では複雑に絡み合ったいくつもの可能性のある原因とその影響をすべて捉えるため、パラメータ・ダイアグラム(Parameter Diagram)を使って議論を進めました。

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事例: 設計(Design)FMEAの効果

エンジニアはいつでも忙しいのに、特に忙しい設計段階で、設計(Design)FMEA を行うことは大変です。複数のエンジニアを集めて、数時間に及ぶミーティングを行うことは、開発スケジュールを圧迫するだけではなく、エンジニア達の心理負担にもなりかねません。しかも何かが目に見える形となって出来上がってくるわけでもありません。しかし、その効果を理解してもらえれば、マネージャーやエンジニア達の負担が、少しでも軽減するのではないかと思います。

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エッセイ: FMEA自身の故障モード (2)

先日FMEA自身の故障モードについて書いた後、他にどのようなFMEAの故障モードがあるのか、改めて考えてみました。ここではASQ(American Society for Quality)の情報を参考にしつつ、いくつかのFMEA自身の故障モードを取り上げながら、対応策を考えたいと思います。

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