最近、リーンシックスシグマの病院への応用について書かれた本を読んでみたので、ご紹介いたします。
“書評: Lean Six Sigma for Hospitals” の続きを読むエッセイ: 反復性と再現性の分析
今日も少し技術的なこと、データ測定について書いてみようかと思います。
シックスシグマは多くの場合、製造プロセスに用いられ、また DFSS (Design for Six Sigma)は多くの場合、ハードウェア設計に用いられます。(注:ソフトウェアやファームウェアの設計に DFSS を用いることもありますが、割合からすると、やはりハードウェア設計に用いる場合が多いのが現実です。ソフトウェアやファームウェアの DFSS については、後日書きます)。製造プロセスやハードウェアの設計には必ずデータ測定が付きまとい、そしてデータ測定には必ず誤差が付きまといます。測定したデータの誤差は避けられないものなので、むしろ、測定したデータの誤差がどこから来るのかを理解することが重要になってきます。
“エッセイ: 反復性と再現性の分析” の続きを読むエッセイ: Nemawashi(根回し)
先日、友人があるメルマガを転送してくれました。メルマガは業務改善の苦労を紹介したもので、最後に「業務改革のやり方を体系的に整理することが必要だ」と締めくくられていました。リーンシックスシグマを実践する友人も同意してくれると思いますが、業務改革のやり方を体系的に整理したものとして、リーンシックスシグマはその最たるものだと僕は思います。
“エッセイ: Nemawashi(根回し)” の続きを読む解説: ボイス・オブ・カスタマー(VOC)
どの企業の、どのサービスでも、お客様の声を大切にします。顧客満足を高めるためのフレームワークであるリーンシックスシグマももちろんお客様の声を大切にします。リーンシックスシグマには、DMAIC(Define、Measure、Analyze、 Improve、Control)や DMADV(Define、Measure、Analyze、Design、Verify)など、いくつかの問題解決のためのフレームワークがありますが、それぞれ共通するのは、定義(Define)フェーズで、まずお客様の声を拾い上げ、サービスや品質の向上など、問題解決の方向性と目標を定義することです。この過程(もしくはツール)をボイス・オブ・カスタマー(VOC)と呼んでいます。VOC を誤ると、まったく顧客満足を得られないサービスや製品を作りかねないので、リーンシックスシグマのプロジェクトの中でも、VOC は最も重要なツールとなっています。
“解説: ボイス・オブ・カスタマー(VOC)” の続きを読むエッセイ: 卓球台とLSS
子供へのクリスマスプレゼントとして、卓球台を買いました。北国のここは冬が長く、極寒期ともなると、外での活動が制限されるため、少しでも子供が運動ができるようにと思っての購入です。べつに本格的にゲームをするわけでもなく、ただ楽しめればよいと思い、中国製で組み立て式の安いものを約 1 万円ほどで購入しました。
“エッセイ: 卓球台とLSS” の続きを読むエッセイ: 時にはひねりが必要なことも
先の投稿で、リーンシックスシグマはゲーム前のジャンケンのようなものだと書きました。プロジェクトの前に、問題の性質に応じて3つのフレーワークのうちから、最適な問題解決手法を選ぶからです。3つのフレームワークには、(1)リーン、(2)シックスシグマ(DMAIC)、そして(3)DFSS(Design for Six Sigma)があります。
“エッセイ: 時にはひねりが必要なことも” の続きを読む事例: 認定プロジェクトの開始
毎年10月と11月はリーンシックスシグマの認定プロジェクト(グリーンベルトやブラックベルト)がたくさん立ち上がる時期なので、今年も大変忙しく過ごしました。というのも、今働いている会社は10月が年度初めなので、従業員達が新年度の目標に、リーンシックスシグマの認定を挙げることが多いからです。今年もこの二ヶ月で、7つのグリーンベルト・プロジェクト、4つのブラックベルト・プロジェクトの指導を担当することになりました。今はプロジェクトのセットアップも一通り終わり、ようやく一息つけるようになりました。
“事例: 認定プロジェクトの開始” の続きを読むエッセイ: プロジェクト指向
長くリーンシックスシグマの仕事をしていて何時も感じることは、「小さなプロジェクトの成功を一つ一つ積み重ねていくことが、企業にとっても、社員にとっても最良の方法だ」ということです。達成困難と思われる大きなプロジェクトでも、小さなプロジェクトに分けて、小さなプロジェクトの成功を一つ一つ積み重ねていけば、大きなプロジェクトの成功につながります。当たり前のことのようですが、実はそれほど簡単ではありません。
“エッセイ: プロジェクト指向” の続きを読む解説: SIPOC について
リーンシックスシグマでは、新たにプロジェクトを立ち上げるとまず SIPOC チャートを作ります。SIPOC チャートについては、インターネット上に多くの資料や画像があるのでここでは詳細は省きますが、一言で言えば、SIPOC チャートは新しいチームメンバーと一緒に、次のことを行う際にとても便利なツールです。
“解説: SIPOC について” の続きを読むエッセイ: グリーンベルト認定トレーニング
来週から2週間に渡って、DFSS(Design for Six Sigma)グリーンベルトのためのトレーニングが始まります。1週間に渡るトレーニングを、別々な場所で2回行う予定です。そのための準備に、今週は費やすつもりです。準備も含めると3週間がトレーニングのために費やされることになるので、ここは何としても成功させなくてはなりません。
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