解説: 顧客の声から顧客の価値へ(8)

これまで顧客ロイヤリティや顧客満足度について説明してきましたが、企業が長期的に競争市場で成長を続けていくためには、やはり自社の既存顧客だけを対象としていたのでは限界があります。なぜなら、顧客ロイヤリティや顧客満足度を上げることで短期的な利益を得ることに仮に成功したとしても、常に変化する市場・顧客・競合他社の中で企業が長期的な利益を継続して獲得していくためには、それだけでは決して十分でないからです。

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解説: 顧客の声から顧客の価値へ(6)

前回の投稿では、顧客が知覚する価値を把握するためにジョブ・マッピングや消費チェーンというツールを使うこと、そしてぞれぞれの仕事(ジョブ)に対して顧客が期待する結果をすべて洗い出すこと、さらにそれらの重要度や満足度を知るためにサーベイ(アンケート)を実施することなどを記しました。今回はそのサーベイ結果を使って機会分析やギャップ分析を行うことや、顧客満足度を高めるためのアクションに優先順位をつけることなどを説明します。

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解説: 顧客の声から顧客の価値へ(5)

前回の投稿では、「顧客ロイヤルティ」を調べるためにはネット・プロモーター・スコア(NPS)が有効であること、そして具体的なアクションを起こすためには「顧客満足度」を調査する必要がある、ということを記しました。それを受けて今回は「顧客満足度」の調査について説明してみたいと思います。

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解説: 顧客の声から顧客の価値へ(3)

ミニクーパー(Mini Cooper: BMW社)事業部の上級管理職がインタビューされている記事をどこかの雑誌で読んだことがあります。その記事によると、ミニクーパーに対して顧客から寄せられる最も多い苦情は「トランクルームが小さ過ぎる!」というものだそうです。写真の中で彼は笑っていましたが、記事の中では顧客フィードバックの扱い方の難しさを語っていました。

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解説: 顧客の声から顧客の価値へ(2)

前回の投稿では、VOCはボイス・オブ・カスタマーというよりもバリュー・オブ・カスタマーであり、顧客が知覚する価値を理解するための方法論であり、またツールやノウハウの塊であることを記しました。そして顧客が知覚する価値を企業が提供し、VOCを企業の成長に活かす道具とするまでには幾つかの段階があることを記しました。今回はその最初の段階について説明したいと思います。

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解説: 顧客の声から顧客の価値へ(1)

ボイス・オブ・カスタマー(Voice of Customer: VOC)という言葉が日本で広く使われるようになってから久しくなります。しかしVOCを正しく理解して、それを企業の成長に活用している例はそれほど多くはありません。VOCが正しく理解されない理由の一つとして、VOCという言葉の翻訳(それが意味するものを含めて)に問題があるのではないかと僕は思っています。

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