事例: 筐体設計 DFSS プロジェクト

製品設計の現場では DFSS がよく使われます。今回は筐体設計(または機械設計)では典型的とも言える累積公差分析(スタックアップ分析)の事例です。累積公差分析は、いくつかの部品を組み合わせたとき(スタックアップ時)に、それぞれの部品のバラツキが完成品の精度にどのように影響するのかを調べるための手法です。

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事例: 空冷システムへの変換

先のブログで TRIZ を紹介したので、今回は実例として TRIZ を実際に使用した DfSS(Design for Six Sigma) のグリーンベルト・プロジェクトを紹介したいと思います。先のブログでは新しい利用方法として TRIZ を事務処理の問題解決に使ってみましたが、今回の事例はオーソドックスに技術的問題解決のために TRIZ を使いました。

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事例: 事務処理の改善にも TRIZ を使う

TRIZ(トゥリーズ)というツールの名前はどこかで聞いたことがあると思います。ウィキペディアの定義によれば、「ソビエト連邦発の問題解決理論・全体最適化理論・システム思考・クリエイティブシンキングである。ロシア語の Teoriya Resheniya Izobretatelskikh Zadatch (Теория решения изобретательских задач) の頭字語である。英語では Theory of solving inventive problems または Theory of inventive problems solving と呼ぶ。 同じく問題解決理論・全体最適化理論・システム思考である 制約条件理論 TOC と併用するのが良い」(原文ママ)。何やら難しいように思えますが、実はとても簡単で便利なツールです。

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事例: 累積公差分析(Tolerance Stack-up Analysis)

先日、ある質問を受けました。質問内容は、「射出成型機を使って製作する 4 つの部品を設計する際、その4つの部品がちゃんと組み合わさるためには、リーンシックスシグマを使ってどのように品質管理をすればよいのか」というものでした。それを聞いて、典型的な累積公差分析(Tolerance Stack-up Analysis)の質問だと思いました。以下は、質問に対する僕の答えです。

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解説: DFSS とは何か(2)

前回の投稿では、新しい製品やプロセス(サービス)を開発・設計する際に使われるフレームワークが DFSS であり、なぜ DFSS が必要なのか、またどこにリーンシックスシグマの限界があるのかについて書いてみました。今回は、もう少し DFSS の詳細について書いてみようかと思います。

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解説: DFSS とは何か(1)

リーンシックスシグマは聞いたことがあっても、DFSS(Design for Six Sigma)はあまり耳慣れない言葉かもしれません。日本ではもちろん、米国でさえ、DFSS の知名度は、リーンやシックスシグマに比べてそれほど高いものではありません。確かに知名度の面では、リーンシックスシグマに遥かに及びませんが、それでも DFSS はリーンシックスシグマの一環として、多くの企業や多くのプロジェクトで用いられている、とても強力なフレームワークです。

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