ここ数か月、Linkedin を積極的に使っています。理由は二つあります。一つ目の理由は、Linkedin の中にある多くのリーンシックスシグマ関連のグループ内で、今どのようなことが会話になっているのか、謂わばリーンシックスシグマ業界の市場調査のようなものがしたかったためです。
“エッセイ: Linkedinとリーンシックスシグマ” の続きを読む事例: 累積公差分析(Tolerance Stack-up Analysis)
先日、ある質問を受けました。質問内容は、「射出成型機を使って製作する 4 つの部品を設計する際、その4つの部品がちゃんと組み合わさるためには、リーンシックスシグマを使ってどのように品質管理をすればよいのか」というものでした。それを聞いて、典型的な累積公差分析(Tolerance Stack-up Analysis)の質問だと思いました。以下は、質問に対する僕の答えです。
“事例: 累積公差分析(Tolerance Stack-up Analysis)” の続きを読むエッセイ: リーン・ブロンズ認定
資格認定は本当に良い商売なのだと思います。アメリカにも実に多くの資格認定がありますが、リーンもその一つとなっています。リーンシックスシグマの場合、認定は主にグリーンベルト、ブラックベルト、マスターブラックベルトの 3 段階ですが、リーンの場合は主に、ブロンズ、シルバー、ゴールドの 3 段階が設置されているようです。僕は今回、試しにリーン・ブロンズの認定資格を受けてみました。
“エッセイ: リーン・ブロンズ認定” の続きを読むエッセイ: トレーニング教材とベルト認定
もうすぐ半年に一度の DFSS(Design for Six Sigma)グリーンベルト認定トレーニングが始まります。5 日間の実習を交えた講習で、DFSS の概念からツール類、そして活用方法などについて教えます。そろそろ教材の見直しを始めないといけないのですが、なかなか気持ちにスイッチが入りません。これまで使っていた教材を使えば何とか 5 日間のトレーニングを乗り越えることができるかもしれませんが、やはり毎回少しずつでも教材を改善していきたいと思っているので、少々焦りがでてきました。
“エッセイ: トレーニング教材とベルト認定” の続きを読む書評: The TOYOTA Way to Lean Leadership
リーンを勉強しようと思うと、やはりその大元であるトヨタに行き着いてしまいます。アマゾンなどでリーンの本を探してみても、トヨタについて書かれた本がたくさん見つかります。僕もリーンを勉強するために、トヨタについて書かれた本を何冊も読みました。この本はその中の一冊で、トヨタのリーダーシップ(リーン・リーダーシップ)について書かれた本です。
“書評: The TOYOTA Way to Lean Leadership” の続きを読むエッセイ: 製品開発業務の VA と NVA
製品開発部の複雑な開発業務の流れ整理し、迅速化し、可視化するために、リーンを製品開発部に導入しようとしています。”リーン開発”という言葉は聞こえが良いのですが、実際の製品開発部はその配下で、機械設計グループ、電気設計グループ、基板設計グループ、実験チーム、テストグループ、文書管理チーム、など多岐多様なグループやチームが複雑に絡み合っているので、その複雑で目に見えない業務の流れを整えることは大変です。それでもリーンを使ったプロジェクトを通じで、業務改善という目標に向けて、少しずつ進んでいます。
“エッセイ: 製品開発業務の VA と NVA” の続きを読むエッセイ: アンケートについて少し
社内の業務改善を行うとき、体系的な方法を使ってプロジェクトを進めていくことがとても重要になります。特に業務改善のようなプロジェクトは、問題の本質や解決すべき問題の範囲が、プロジェクトを進めるに従ってどんどんと変わっていくことがあり、「気が付いたときは収拾がつかなくなっていた」などということが、しばしば起こります。所謂スコープ・クリーク(scope creep)という問題です。先の投稿でも少し触れましたが、リーンやリーンシックスシグマ(DMAIC)は、スコープ・クリークを防ぐ上でも、とても有効な手段です。
“エッセイ: アンケートについて少し” の続きを読む解説: QFD の難しいところ
グリーンベルト認定のプロジェクトを指導していると、皆、たいてい同じところ(ツール)で躓く傾向があるようです。最初の関門は QFD(Quality Function Deployment または House of Quality)を使って、VOC(Voice of Customer)で抽出した顧客要求を、技術要素や設計仕様へと順番に詳細化していく過程です。QFD を使う意味(目的)や使い方のコツを理解していないと、途中で混乱してしまうのです。
“解説: QFD の難しいところ” の続きを読む書評: Mastering Lean Product Development
著者の Ronald Mascitelli さん、かつて僕の努める会社にもコンサルタントとして来たようです。まだ僕が会社でリーンシックスシグマの仕事を始める前のことだったので、Mascitelli 氏が来ていたことを僕は全く知りませんでした。
“書評: Mastering Lean Product Development” の続きを読むエッセイ: リーンシックスシグマの認定
リーンシックスシグマについて最も多い質問が、グリーンベルトやブラックベルトの認定に関するものです。「もしリーンシックスシグマの認定をもっていたら、昇進や転職に有利かもしれない」と思われるのも当然なので、この認定に関する質問が多いのも理解できます。
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