エッセイ: リーンシックスシグマのプロジェクトをアジャイルで

econoshift の根上さんから、「ソフトウェア開発以外にもアジャイルを使っていますか?」という問いかけがありました。もちろん使っています。最近はプロジェクト・マネジメントの世界でアジャイルを使う Agile Project Management が注目されていますが、それと同じようなことをリーンシックスシグマのプロジェクトで以前から使っています。より正確に言えば、ウォーター・スクラム・フォールに近いかもしれません。

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エッセイ: 狩野モデルでみるフレームワークの違い

前回の投稿で狩野モデルについて書きましたが、書いている途中に、もしかしたら狩野モデルでリーンとシックスシグマ、そして DFSS の違いが説明できるのではないかと思いました。そこで今回の投稿では、それについて書いてみたいと思います。

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エッセイ: PDCA サイクルとシステム手帳

毎週木曜日の夕方に、僕の同僚達は飲み屋に集まります。そして簡単なつまみとビールだけでいつも色々な話題で盛り上がるのですが、先日はどういういきさつだったかは忘れてしまいましたが、「スケジュールやタスクをどうやって管理しているのか」という話題になりました。僕が「フランクリン・プランナーを使っている」と言うと、皆が「えー、まだ紙を、しかもフランクリン・プランナーを使っているの?本当?化石のようだ」と驚かれてしまいました。

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エッセイ: あえて意思決定を遅らせる

リーンシックスシグマで使うツールの多くは意思決定を助けます。優先順位をつけて意思決定を助けたり、システマチックな思考順序が意思決定に導いたりします。例えば典型的な例は Pugh マトリックスです。与えられた規準を使っていくつかの選択肢の中から一番良いもの客観的に選ぶことができます。他にも意思決定ツールとしては、コンセプト FMEA やデシジョン・ツリーなど、色々とあります。

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エッセイ: デミング博士のビーズ実験

DFSS グリーンベルトのトレーニング、第一日目が無事に終わりました。今回も DFSS 導入部分は、リーンシックスシグマの歴史や DFSS への派生についての議論から始めました。一通り歴史的背景やリーン、シックスシグマ、そして DFSS の違いについて理解した後は、いつものように皆でデミング博士のビーズ実験のビデオを観ました。やはり品質管理の父であるデミング博士に触れないわけにはいかないし、もしこの時代にリーンシックスシグマや DFSS を使っていたらどう変わっていたかなど、皆で議論するにはうってつけの教材だからです。

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エッセイ: リーンシックスシグマの推移と求人市場

ついに長年一緒に仕事をしていた上司が定年引退してしまいました。この上司は製品開発部のマネージャーであり、DFSS(Design for Six Sigma)のマスターブラックベルトであり、なによりも僕の DFSS やリーンシックスシグマ活動の良き理解者であり、最大の応援者でした。そもそも僕を今の会社に引っ張ってきてくれたのもこの上司でした。この上司の引退には感慨深いものがあります。

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エッセイ: どこからリーンシックスシグマを始める?

リーンシックスシグマを導入したいと思っても、人材や資金がネックとなって、なかなか導入できない企業がたくさんあります。またリーンシックスシグマを導入した企業であっても、それを活かしきれない企業があります。それらの企業にだいたい共通していることは、今の仕事が忙し過ぎて、新しいことを始める余裕がまったくない、ということです。

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エッセイ: 最近の東芝について思うこと

早いもので、先のブログの投稿してから8ヶ月も経ってしまいました。ブログの更新が止まってしまった直接の原因は、購入してからまだ1年半しか使っていなかった東芝のノートブック・パソコンが壊れたことです。画像の編集ができるように東芝のノートブックの中でも最高機種を購入していたため、それが壊れたときの精神的ショックはかなり大きなものがありました。

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エッセイ: 一言で言えば・・・

パワーポイントを使って一時間近く、くどくどとリーンシックスシグマについて説明した後、退屈した一人の参加者が「では一言で言って、リーンシックスシグマとは一体何ですか?」と聞いてきました。決して彼を雲に巻くつもりはなかったのですが、一時間の内容を一言でまとめれば「リーンシックスシグマは確率論的アプローチをとる問題解決方法です」と答えました。この確率論的アプローチこそがリーンシックスシグマの核心だと思うからです。

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