この本の書評を書こうと思ったきっかけも、実はマイク根上さんとの会話でした。根上さんから「トヨタのカイゼンは製造現場だけではなく、財務や会計にも応用できるみたいですよ」と聞かされたとき、ふと、昔の悪い思い出が蘇ってきました。根上さんと電話では話しませんでしたが(他にもたくさん話題があったので)、ここに書評として話したかったことをまとめてみます。
“書評: Practical Lean Accounting” の続きを読む書評: 世界のエリートはなぜ「美意識」をきたえるのか?
先日、妻がたまたま買ってくれた本です。「本屋で面白そうだから買ってみた。よかったら読んで見れば」と何気なく手渡され、そのまましばらく机の上に置いてあったのですが、雨の降る日曜日、家で特にやる事もなかったのであまり期待せず読み始めました。
書評: 図解 リーンシックスシグマ
試しに Amazon.com で「Six Sigma」をキーワードに本(新品、英語)を検索すると 1,441 冊も表示されました。一方 Amazon.co.jp で「シックスシグマ」をキーワードに本(新品)を検索すると 26 冊表示されましたが、内 9 冊は翻訳本なので、日本人の著者が記述した「シックスシグマ関連」の本となるとたった 17 冊だけでした。さらにシックスシグマ関連ではなく、シックスシグマについて書かれた本となると、4 冊ほどしか見つかりませんでした。この数字だけでも、日本語圏と英語圏でのリーンシックスシグマの扱われ方の違いが分かります。
“書評: 図解 リーンシックスシグマ” の続きを読む書評: 統計学が最強の学問である
「将来はどんな職業に就きたいのか」と高校生になる息子に聞いたところ、「エンジニアかな」と答えました。「それは良い選択だと思う。でも一体何のエンジニア?バイオから機械、それから原子力からコンピュータまで、ありとあらゆる分野でエンジニアリングの仕事が存在するけど、何のエンジニアになりたいのか」と改めて聞いたところ、「コンピュータ・プログラマーかな」と答えたので、「給料はどんどん安くなるし、グローバルな競争はどんどん激しくなるし、技術の移り変わりも速すぎる。コンピュータ・プログラマー、それだけはやめておけ」と言いました。その代わりに「数学が得意なのだから、統計を使う仕事に就け」と薦めました。統計を使う仕事を息子に薦めたのは、この本が無関係ではありません。
“書評: 統計学が最強の学問である” の続きを読む書評: R In Action
R言語の勉強を始めました。R言語が仕事上これといって必要だったというわけではないのですが、ふと今話題の統計処理用のプログラム言語に興味が出てきて、一冊本を買って読み始めました。実はまだ読み終えていないのですが、読み終える頃には「R言語はリーンシックスシグマで使えるのか」という自らの問いに、ある程度自分なりの答えが見出せているのではないかと思います。
“書評: R In Action” の続きを読む書評: The Lean Farm
安倍首相が「守る農業から攻める農業に転換し、意欲ある生産者が安心して再生産に取り組める、若い人が夢を持てるものにしていく」「万全の対策を講じていく」と日本の農業政策について陳べています。大賛成です。
政府レベルで行うことは、そのための予算の確保、法制度や組織の準備、外交や貿易の交渉といったところだと思います。では底辺である僕のレベルで一体何ができるのでしょうか。考えることはやはり「リーンシックスシグマで日本の農業に貢献する」ということになります。
“書評: The Lean Farm” の続きを読む書評: Managing The Design Factory
業務プロセス改善に関する実用書を読んでいると、大抵の場合はフラストレーションが溜まってきます。フラストレーションの理由は、本に書かれてある素晴らしい理論や実例を、自らの職場とつい比べてしまうためです。”どうしてうちの職場はこうも駄目なのだろうか”などと考え始めると、本を読み進めるにつれてフラストレーションが次第に溜まってくるのです。
“書評: Managing The Design Factory” の続きを読む書評: The TOYOTA Way to Lean Leadership
リーンを勉強しようと思うと、やはりその大元であるトヨタに行き着いてしまいます。アマゾンなどでリーンの本を探してみても、トヨタについて書かれた本がたくさん見つかります。僕もリーンを勉強するために、トヨタについて書かれた本を何冊も読みました。この本はその中の一冊で、トヨタのリーダーシップ(リーン・リーダーシップ)について書かれた本です。
“書評: The TOYOTA Way to Lean Leadership” の続きを読む書評: Mastering Lean Product Development
著者の Ronald Mascitelli さん、かつて僕の努める会社にもコンサルタントとして来たようです。まだ僕が会社でリーンシックスシグマの仕事を始める前のことだったので、Mascitelli 氏が来ていたことを僕は全く知りませんでした。
“書評: Mastering Lean Product Development” の続きを読む書評: Lean Six Sigma & Minitab
もし「一冊だけリーンシックスシグマの本を薦めてくれ」と、これからリーンシックスシグマ(DMIAC)をゼロから勉強したいという人から聞かれれば、僕は恐らくこの本を薦めるのではないかと思います。
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