解説: バリュー・ストリーム・マップを作る22のステップ

バリュー・ストリーム・マップは一目で物と情報の流れが掴めるため、プロセスの概要を知るにはとても便利なツールです。しかし実際の作業はもっともっと複雑なことが多いため、バリュー・ストリーム・マップを作った後は「ちょっと単純化し過ぎていないか?」と疑問を持つこともあるのですが、そもそもバリュー・ストリーム・マップの目的は、①問題点を見つけて、②チーム内でその問題点を共有し、③プロセスの改善へと導くことなので、少々単純化し過ぎているくらいがちょうど良いのかもしれません。

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解説: SIPOC 再考

これまでブログに投稿した記事の中で最も閲覧数が多かったのが不思議なことに SIPOC に関するものでした。これまで「SIPOC について」と「SIPOC とコミュニケーション」という二つの SIPOC に関する記事を投稿しましたが、”SIPOC”というキーワードで検索された結果なのでしょうか、両者とも閲覧数はダントツでした。その件とは別に、今日はたまたま他のインストラクターによるリーンシックスシグマのイエローベルトのトレーニングに参加する機会があり、そこで SIPOC について色々と考えてしまったので、今回はそれについて書いてみたいと思います。 “解説: SIPOC 再考” の続きを読む

解説: QFD の難しいところ

グリーンベルト認定のプロジェクトを指導していると、皆、たいてい同じところ(ツール)で躓く傾向があるようです。最初の関門は QFD(Quality Function Deployment または House of Quality)を使って、VOC(Voice of Customer)で抽出した顧客要求を、技術要素や設計仕様へと順番に詳細化していく過程です。QFD を使う意味(目的)や使い方のコツを理解していないと、途中で混乱してしまうのです。

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解説: DFSS とは何か(2)

前回の投稿では、新しい製品やプロセス(サービス)を開発・設計する際に使われるフレームワークが DFSS であり、なぜ DFSS が必要なのか、またどこにリーンシックスシグマの限界があるのかについて書いてみました。今回は、もう少し DFSS の詳細について書いてみようかと思います。

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解説: DFSS とは何か(1)

リーンシックスシグマは聞いたことがあっても、DFSS(Design for Six Sigma)はあまり耳慣れない言葉かもしれません。日本ではもちろん、米国でさえ、DFSS の知名度は、リーンやシックスシグマに比べてそれほど高いものではありません。確かに知名度の面では、リーンシックスシグマに遥かに及びませんが、それでも DFSS はリーンシックスシグマの一環として、多くの企業や多くのプロジェクトで用いられている、とても強力なフレームワークです。

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解説: ボイス・オブ・カスタマー(VOC)

どの企業の、どのサービスでも、お客様の声を大切にします。顧客満足を高めるためのフレームワークであるリーンシックスシグマももちろんお客様の声を大切にします。リーンシックスシグマには、DMAIC(Define、Measure、Analyze、 Improve、Control)や DMADV(Define、Measure、Analyze、Design、Verify)など、いくつかの問題解決のためのフレームワークがありますが、それぞれ共通するのは、定義(Define)フェーズで、まずお客様の声を拾い上げ、サービスや品質の向上など、問題解決の方向性と目標を定義することです。この過程(もしくはツール)をボイス・オブ・カスタマー(VOC)と呼んでいます。VOC を誤ると、まったく顧客満足を得られないサービスや製品を作りかねないので、リーンシックスシグマのプロジェクトの中でも、VOC は最も重要なツールとなっています。

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解説: SIPOC について

リーンシックスシグマでは、新たにプロジェクトを立ち上げるとまず SIPOC チャートを作ります。SIPOC チャートについては、インターネット上に多くの資料や画像があるのでここでは詳細は省きますが、一言で言えば、SIPOC チャートは新しいチームメンバーと一緒に、次のことを行う際にとても便利なツールです。

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